祖父はよく言っていました。「年齢はただの数字だ。70代は今や50代と同じだ」と。
でも正直、多くの人が年を重ねることに不安を感じています。元気を失うことや、生きがいが薄れていくことを想像してしまうからです。
でも、ちょっとした秘密を教えましょう。
実は、その“コード”を解いた人たちがいます。
彼らは70代をまるで時間を巻き戻したかのように、喜びと目的に満ちて生きています。いったい、どうやって？
その答えは「習慣」にあるんです。
「年を重ねても、どうすれば充実した日々を送れるのか」と考えている方がいたら、ぜひこの先も読んでみてください。
人生の本質は年齢ではありません。一日一日を喜びと意味を持って生きること。それこそが大切です。そして、これからご紹介する習慣は、そのヒントになるかもしれません。
“ゴールデンエイジ”を再定義する準備はできていますか？ さっそく見ていきましょう。
1）学びを生涯続ける
「老犬に新しい芸は教えられない」——そんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。
でも、それは少し違います。
70代で喜びと生きがいを感じている人たちに共通しているのは、「学びをやめない」ということです。
本を読む、講演に参加する、新しい趣味に挑戦する、あるいは学校に通い直す。手段は人それぞれです。
彼らにとって、学びは学位や賞を得るためのものではありません。心を活性化させ、世界への好奇心を保ち、日々に達成感をもたらすためのものなのです。
学ぶことで日々に命が吹き込まれ、年齢を超えて人生に目的が生まれるのです。
ですから、あのことわざもこう言い換えるべきかもしれません。「老犬にも芸は教えられる——その気さえあれば」。
2）体を動かし続ける
私の祖母は、75歳になっても毎日動き回っていました。ガーデニング、散歩、ヨガ…何でもこなしていたんです。
そんな彼女は、本当に明るくて、エネルギッシュな人でした。
その秘訣は——座りっぱなしの生活を拒んだこと。
70代で生き生きと暮らしている人たちは、運動を「健康維持」や「見た目のため」だけだとは考えていません。それは心身の健やかさ全体を守るための習慣なんです。
祖母はいつもこう言っていました。「動いていると、生きてるって感じがする」。
体を動かすことで心臓は元気に、脳はシャープに、気持ちは前向きになります。
公園でのウォーキングでも、プールでの水泳でも、ダンス教室でも、何でも構いません。自分が楽しいと思える運動を、ぜひ日常に取り入れてみてください。
3）感謝の気持ちを育む
人生はいつも順風満帆ではありません。それは70代になっても変わらない事実です。
むしろ、健康の問題、大切な人との別れ、積み重なった年月の重み…。時に、バラの棘が一段と鋭く感じられることさえあるかもしれません。
それでも、そんな中で喜びと生きがいを感じている人には“秘密の武器”があります。それが「感謝」です。
彼らは困難を否定しません。しかし、それに支配されることもありません。むしろ日々の中にある小さな幸せを意識的に見つけ、感謝する努力をしているのです。
私の73歳の友人は、毎朝「感謝ノート」に感謝していることを3つ書き出しています。
それは美味しいコーヒーかもしれないし、旧友からの電話かもしれません。
この習慣が、彼女の心を前向きに保ち、今日を笑顔で迎える力となっているのです。
棘があることを否定せず、それでも花の香りを味わおうとする——それが感謝の力です。
4）人とのつながりを大切にする
年齢を重ねると、どうしても人とのつながりが減っていくものです。友人が遠くへ引っ越したり、大切な人を亡くしたり、子どもたちが独立したり…。
でも、70代で喜びを感じている人たちは、そこで立ち止まりません。
彼らは積極的に、昔の友人との関係を保ち、新しい出会いにも前向きです。人との関わりこそが人生を豊かにすると知っているからです。
週に一度の読書会、友達とのカフェタイム、地域のボランティア活動——彼らのスケジュールは社交的でにぎやか。
人間関係は人生の「布」を織る糸。その糸を大切に保つことで、社会とのつながりと自分の存在価値を実感できるのです。
5）心の健康を優先する
世界保健機関（WHO）によると、4人に1人が何らかの精神的な問題を抱えています。それなのに、高齢者のメンタルヘルスは軽視されがちです。
ですが、70代で充実した人生を送っている人たちは「心の健康の大切さ」をよく理解しています。
瞑想やマインドフルネス、良質な睡眠習慣など、心を整える時間を日常の中に取り入れているのです。
必要があれば、専門家のサポートを受けることもためらいません。身体と同じように、心にもケアが必要であることを知っているからです。
心の健康を守ることは、病気を防ぐためだけでなく、人生に喜びと平穏、そして目的を呼び込む土台でもあります。
6）人に手を差し伸べる
誰かの助けになれること。それは、助けられる側だけでなく、手を差し伸べた人自身にも深い喜びと充足感をもたらします。
70代で生きがいを感じている人たちは、これを本能的に理解しています。
近所の人の買い物を手伝ったり、地域のチャリティに参加したり、悩みを聞いてあげたり——日常の中に“誰かのため”を自然に組み込んでいるのです。
72歳の叔母・マベルは、週末に地域センターで恵まれない子どもたちに勉強を教えています。
彼女いわく、「この時間が、何よりも心を満たしてくれる」そうです。
優しさは決して無駄にならない。自分の魂を育み、同時に誰かの人生にも光を灯せるのです。
7）変化を受け入れる
人生で唯一確かなこと——それは「変化」です。そして、喜びと生きがいを持って70代を生きる人たちは、それを受け入れています。
彼らは変化に逆らうのではなく、受け入れて生きることを選びます。人生とは、流れる川であり、よどんだ池ではないことを知っているからです。
新しいテクノロジーに挑戦したり、身体の変化を受け入れたり、ペースをゆるやかにする暮らしに順応したり…。
結局のところ、大切なのは変化そのものではなく、「どう向き合うか」なのです。
流れに身を委ねながら、しなやかに踊るように生きる——それが、どんな年代でも喜びと目的をもたらしてくれる秘訣なのです。
最後に
ここまで読んでくださった方は、おそらく「70代（そしてその先）を豊かに生きたい」と考えている方でしょう。
年齢はただの数字です。喜びや目的は、若さや働き盛りだけの特権ではありません。
ここで紹介した習慣を実践している人たちは、70代を「衰えの時期」ではなく、「自己成長と充実のチャンス」として捉えています。
そして、私たちにこう語りかけます。「人生の後半も、輝ける時間なんだよ」と。
まずはひとつの習慣から始めてみましょう。小さな変化を喜び、必要なときには誰かの助けを借りながら、コツコツと続けていく。
人生に喜びと目的を取り戻すのに、遅すぎるということはありません。
この“黄金の時間”を、活き活きとした情熱で迎えてみませんか？
人生は「何年生きたか」ではなく、「その年月に、どれだけの“いのち”を注いだか」で決まるのです。
