昔の子どもたちが当たり前に持っていた「7つの自由」——今の親なら驚くかもしれないこと

「昔はよかったなぁ」——そんなふうに感じること、ありませんか?

朝ごはんを食べたらすぐ外へ飛び出し、夕飯の時間になるまで帰ってこない。
携帯で位置情報を追われることも、街角に防犯カメラがあるわけでもなく、あったのは自転車と好奇心、そして冒険の毎日。

それが今ではどうでしょう。

現代の親は、かつてよりもずっと「子どもの安全」に気を配り、
自由だったはずの遊び時間も、今はデジタル端末や付き添い付きのプレイデートへと変化しています。

もちろん、安全は大事。でも、昔の子どもたちが持っていた「当たり前の自由」が、今となっては信じられないようなことに思えるのもまた事実。

ここでは、今の親ならきっと驚いてしまう、「昔の子どもたちの日常的な自由」7つをご紹介します。

1)大人の目なしでのびのび外遊び

あなたも、近所の公園や空き地、森の中を、ほぼ無制限に探検していた記憶はありませんか?

かつては、子どもたちだけで自由に外を歩き回り、「暗くなるまでに帰っておいで」が合言葉のようでした。

隠れ家を作ったり、秘密基地をつくったり、道なき道を進む冒険は日常そのもの。

ところが今は、多くの親が「子どもだけで外に出すなんてとんでもない」と考えます。

不審者、交通事故、迷子——そうした不安要素が、子どもの「ひとり探検」をすっかり過去のものにしてしまいました。

時代とともに、安全に対する感覚もずいぶん変わりましたよね。

2)ひとりで通学

小学校の頃、学校まで毎日歩いて通っていた記憶、ありませんか?

途中で八百屋さんに手を振ったり、友達と競争したり——それも日々の楽しみのひとつでした。

でも今は、たった数百メートルでも保護者が付き添うのが当たり前に。

「通学中に何かあったら」と心配する気持ちは理解できますが、
かつて“自立への第一歩”だったこの行動が、今では親にとってハードルの高いものになっているのが現状です。

昔は日常だったことが、今では“要注意行動”。

時代は確かに変わりました。

3)シートベルト?なくてもOKだった時代

現代の親が、シートベルトなしで車に乗る子どもを見たら…きっと青ざめるでしょう。

でも昔は違いました。
ワゴン車の後部座席で寝転がったり、荷台に立ったままドライブしたり——当たり前の光景でした。

シートベルトは「したほうがいいかもね」くらいの感覚。

しかし今では、チャイルドシートやシートベルトの着用は法律で義務づけられ、安全に関する意識は格段に向上しています。

あの頃の“風を切るようなドライブ”は懐かしいけれど、
現代の厳格なルールは、確かに命を守ってくれているのです。

4)子どもだけでのお留守番

昔は、親が買い物や仕事に出かけている間、
10歳未満の子どもが家で留守番しているなんて普通のことでした。

自分でおやつを作ったり、本を読んだり、簡単な家事を手伝ったり。
ちょっとしたトラブルにも、自分でどうにか対応していたものです。

ところが今は、「子どもをひとりにするのは危険」という考えが主流。

国や地域によっては、法的に問題視されることさえあります。

もちろん、安全第一は大切。
でも「子どもの自立心を育てる」という観点では、昔の方が“経験”を積みやすかったのかもしれません。

5)日焼け?気にしない!日焼け止め?なにそれ?

夏といえば、外で遊ぶのが当たり前。

浜辺で一日中遊んだり、プールや公園で汗だくになったり。
そして気づけば真っ黒に日焼けしていた——それが夏の勲章のようなものでした。

ところが、日焼け止め(SPF入り)が一般的になったのは1978年以降。

それまでは、子どもたちは何の保護もなく紫外線を浴びていたわけです。

現在では、子どもを外に出す前に日焼け止めを塗り、UVカットの服や帽子を準備するのが当然の習慣。

子ども時代は確かに明るく日差しに満ちていたけれど、
現代はその分、ずっと“肌に優しい”時代でもありますね。

6)スケジュールに縛られない、のんびりとした時間

放課後、何をしていたか覚えていますか?

友達と遊んだり、虫を探したり、本を読んだり、ただぼーっと空を見たり——
“何もしない時間”がたっぷりありました。

でも今の子どもたちはどうでしょう?

習い事、塾、スポーツ、英語、ピアノ…と分刻みのスケジュールで動いている子も少なくありません。

もちろん、学びや経験は大切。
でも、「ただ子どもでいられる時間」も同じくらい貴重です。

自由に遊ぶ、ぼんやりする、退屈と向き合う。
そんな時間が、創造力や心の余裕を育ててくれるのではないでしょうか。

7)自然との“むき出し”のふれあい

木に登る、虫を捕まえる、泥だらけになる——
そんな「自然とのふれあい」が、昔は当たり前の遊びでした。

自然は、最高の遊び場であり、最高の先生でもありました。

ところが今は、都市化や安全面の懸念から、自然との関わりが希薄になっています。

遊びは公園の中に限られ、虫を触ることすらためらう子どもも増えています。

けれど、自然の中で自由に遊ぶ経験は、子どもの五感や心を豊かに育ててくれる貴重な時間です。

完全に昔に戻ることはできなくても、
少しでも自然と触れ合う時間を取り戻していけたら——そう願わずにはいられません。

おわりに:時代は変わっても、大切なことは変わらない

昔の自由な子ども時代を思い出すと、どこか懐かしく、そして驚かされます。

今と昔では、時代も環境も大きく変わりました。

でも、過去を美化したり、今を否定するために振り返るのではなく、
「子どもにとって本当に大切なものは何か」を改めて考えるきっかけにできたらいいなと思います。

親として私たちができることは、
安全と自由のバランスを探ること
計画性と遊び心の両方を尊重すること
テクノロジーと自然、両方のよさを取り入れること

そしてなにより、子どもたちの好奇心とたくましさを信じること。

昔の自由を懐かしみつつ、今の時代だからこそできる子育てもきっとある。

過去を讃え、現在を受け入れ、未来へつなげる。
それが、今の親たちにできる最も素敵なことなのかもしれません。

Recent content